なるほどですね。

作家とプロデューサーをしているみずけんのコラム

「ネットワーカー遭遇物語」その1

   

ネットワーカー遭遇物語

だいたい26歳になると、ネットワーカーの人間と出会うことが多くなる。

僕自身がネットワークに参加したことがないので、随所で「ネズミ講とは違う」「仕組み自体は悪いものではない」「ちゃんと稼いでいる人もいる」と言った話を聞いたことがあるけども、その真偽はわからない。

 

ただ最近、僕が遭遇した印象深い出来事を語ろうと思う。

彼とは交流会で出会った。僕よりも年上で、既に結婚し、生まれたばかりの子供がいた。

何度か誘われて彼のコミュニティのイベントに出向いたことがあるか、ネットワークの勧誘を受けたことは一度もない。その団体がネットワーク系というのは、僕がなんとなく雰囲気で感じたいてものだった。

 

去年の暮れのこと。

彼と久しぶりに二人でお茶しようということになった。ただ、日程調整がうまくいかず、ある時は僕の仕事が直前で入ってしまい、またある時は相手の一家全員が風邪をひいて寝込んでしまいなどもあり、ようやく会えたのは20171月の終わり。

そこで「俺、実はアムウェイをやっているんだけど。」という話をされた。

僕はまず「絶対にやるつもりがない」と断り、ただその仕組みについてしっかりと聞いたことがなかったので、話だけ聞いてみることにした。

 

ざっくり言えば、「アムウェイ」というのは根本的には化粧品やサプリメントなどの商品を売っている企業なのだが、一般的なBtoC企業のように、商品を広める手段として「広告」を使うのではなく「口コミ」を使う。

つまり、本来なら広告費にかけるお金を、口コミで紹介してくれた人にキャッシュバックするのだ。

 

このキャッシュバックが「自分が紹介した人」「自分が紹介した人がさらに紹介した人」「自分が紹介した人がさらに紹介した人が紹介した人」と、先の先の先まで続いていくため、自分が紹介した人が頑張れば、勝手にお金が入ってくるという形が出来上がる。それゆえに「不労所得」ということになるらしい。

 

その説明を聞いた後、僕は再度「やるつもりはない」と伝えた。もちろん相手は納得してくれたのだが「商品が単純に良いんだよなぁ。」と最後まで言っていたのが印象深かった。

 

広告費をかけないため、高品質の商品を低価格で買えるのだと言っていた。

「このサプリメントとかさ。野菜や果物よりも遥かに高い栄養を摂れるんだ。うちの家族は毎日、これを飲んでいる。」

彼はパンフレットを見せながらそう語った。野菜ジュースと比較してどれだけ栄養価が高いかのグラフが載っていた。

 

 

 

 

「いや、風邪ひいてたじゃん!」

と突っ込みたかったが、ぐっと我慢した。

 - その他